大型特殊免許で運転できる自動車と免許取得方法

大型特殊免許で運転できる自動車は?

大型特殊免許を取得すると、カタピラ式や装輪式など特殊な構造を持った特殊な作業に使用するため車を運転することができます。厳密には、それらの車の中でも、エンジンの総排気量や最高速度、車体の大きさが小型特殊自動車にあてはまらない車になります。

具体的には、工事現場でよく使われるショベルカーやロードローラー、工場などで使われるフォークリスト、更にはトラクターやコンバインといった大型の農業機械などが挙げられます。

しかし、大型特殊免許は、あくまで特殊車両を公道で運転するために必要な資格です。それらの車両で実際に作業を行う際には、それぞれに指定された技能講習や資格を別に取得する必要があります。

つまり、ショベルカーやフォークリフト、トラクター、コンバインを公道を走らせて移動する場合には大型特殊免許が必要で、それぞれを作業のために扱うには技能講習や作業免許が必要になります。

公道を走らず、敷地内で作業をする場合には大型特殊免許は必要なく、それぞれの作業免許があればよいです。

大型特殊免許の取得方法

大型特殊免許を取得するには満18歳以上で普通自動車第一種免許または中型免許を取得していること、片眼で0.3以上、両眼で0.7以上(眼鏡・コンタクト可)の視力があること、赤・青・黄の色の識別ができることなどが条件となっています。

そして、教習所での学科教習はありませんので、第1段階の運転技術などの技能講習を行い修了したら、第2段階の一般道での運転を想定した技能講習を行います。

全ての技術教習が修了したあと技能卒業試験を受け合格すれば、自動車教習所から卒業証明書が交付されます。この卒業証明書があれば運転免許試験場での技能・学科試験は免除されますので、適性試験を受け合格すれば大型特殊免許を取得することができます。

大型特殊免許の教習は通学でも受けられますが、合宿免許という方法もあります。大型車やけん引の免許と一緒に大型特殊免許の教習を受けることができ、仕事の幅も広がることでしょう。教習所によってはフォークリフトの同時教習をしているところもあります。

短期集中で、免許取得に励んでみてはいかがでしょうか。